今だからわかる、美空ひばりの魅力

昔、OLをしながら歌っていた頃のこと。
二ヶ月に一回、大事な取引先の会長主催で、
王子のカラオケボックスで、定例宴会があった。
欠席なんて、よっぽどのことがないかぎり、認められない会だった。

参加していた女子社員は私を含め三人で
争うように、女子が水割り作っていても、
なんの意味が無いから役割を決めた。

美人のお局さまは、
会長のお気に入りだったので、お隣り担当。

もう一人の先輩は、多くの人から
「君なら銀座で成功できる」と言われるほど、
気働きがきいたので、ドリンク係。

社員MCでもあった私は、
会の司会進行と、完全役割分担制になった。

私の使命は、いい感じにカラオケをみんなにまわし、
歌いたくない人が、自然に歌わなくてもいいように、
歌い足りないおじさんが出て
不完全燃焼をおこないように仕切りること。
私もステージをするのだが
みんなで振付をして盛り上がれるように、TRFはお約束だった。

おじさんもおじいさんも
「easy to dance」のサビで
「easy to dance」ぱんぱん!と
みんなでお決まりの手拍子打つ楽しさを覚えた。
多分、今、DJ OZMAをサラリーマンのおじさんたちが
喜んでやるようなもんだったんでしょう。

私は毎回、新曲を披露しなければいけなかったのだが
おじさんや、会長が喜ばないと意味がないので
今でいう「昭和歌謡」か「演歌」を持っていった。

「次回はひばりちゃんやってよ」というようなリクエストもあり
そんなときは、歌えそうな歌を探し、
ランチカラオケに行って練習するのだけれど
あの頃の私は、ひばりさんの魅力を本当にわかっていなかった。

ここのところ、24日のひばりさんの命日に合わせて
各局が、ひばりさん特集をやっている。
今日も、母と見てしまったのだが
歌唱力も、表現力も、バンドもすばらしい。

「車やさん」とか私もバンドも難しいが挑戦してみたい…
10年以上経って、やっとわかった。
秋のライブでは、ぜひ、ビッグバンドで挑戦したい。