友達が亡くなる…という、
はじめての経験は、
とてもショックでした。
何度も癌と闘っていたことも、知りませんでした。
彼女が家だと遊んじゃうから、
とホテルに缶詰めになり
勉強している時に呼ばれて
お茶をしに行ったのが、
最後でした。
面倒見のいい人でしたので、
みんな彼女に感謝していました。
私もお世話になったり
叱られたりしたので
何度も、ありがとうと言って
お別れしてきました。
帰ってきてからのほうが、
本当にがっくりきました。
こんな悲しいことがあっても、
元から決まっていた私の生活は
別の時間軸で進んでいます。
うまく言えませんが、
人がひとり亡くなり
悲しみにくれる、
共通の仲間達との時間と、
個々の生活の時間は
交わらないのです。
冷たいようにも思えるし
残された人は、自分の人生を
生きていくんだな、という
不思議な気持ちになりました。